歯周外科

重度に進行した歯周炎において、歯槽骨の破壊が大きく、また歯周ポケットが深い場合にはスケーリング、ルートプレーニングだけでは歯石を取り除くことが不可能になってきます。このような場合には、歯肉を外側に開いて歯根を露出させ、細かい部分まで歯石を取り除くことが必要になります。そのとき行うのが歯周外科です。歯周外科治療は細かく分類するといろいろありますが、特に代表的なものがフラップ手術です。
また、破壊された歯槽骨や歯周組織を再生する方法として歯周再生療法があります。代表的なものがエムドゲイン療法、GBR法などがあります。フラップ手術のときに歯周組織を再生させたい時は自家骨、人工骨の填入やエムドゲインの注入、骨の回復をより進展させるためにメンブレンという膜を使用など、現在、いろいろな方法が確立されています。

歯周外科の治療画像

歯周外科の治療画像
歯周外科の治療画像

PRP療法(再生治療)

PRP療法(再生治療)

PRP療法は、2001年頃から日本でも臨床応用されるようになり高い成功率を上げている「PRP(多血小板血漿)骨再生療法」という骨再生術を応用した新しい治療技術で、骨を再生しインプラントを埋め込む治療方法です。PRPは採取した血液を遠心分離機にかけて血小板を分離・濃縮したもので、血小板の良いとこだけを集めた組織成長因子の集合体と言えます。
PRPの働きにより、骨再生能力が最大限に高められ、より確実に、より早い造骨が可能となり、また患者様から採取した血液から精製する自家材料ですから、免疫拒絶反応もなく安全に使用可能です。PRPインプラント療法の必需品「遠心分離器」を紹介します。医科用に一般によく使用されている機器です。血小板を5~6倍に濃縮します。当歯科医院では、主としてPRP(多血小板血漿)とPPP(小血小板血漿)を分離抽出するために使用しております。